Firefox5が6月21日にリリースされ、旧バージョンFirefox4がサイトからダウンロードできなくなっています。
Firefoxの旧バージョンダウンロードページには、Firefox3.6しかリンクがありません。
Chromeに対抗してFirefox4以降は、頻繁に新バージョンを公開する「高速リリースサイクル」を採用しています。
この高速リリースサイクルについてのメリットとデメリットを考えてみましょう。
以前までは旧バージョンもセキュリティアップデートを行っていましたが、これからは旧バージョンに対してのセキュリティアップデートは行われないようになります。
したがって、利用者はブラウザのバージョンアップを行う必要性がでてきます。(基本的には自動アップデートなのでバージョンアップを意識しなくてもよい)
この辺は、Chromeも同じ方針で、常に最新のバージョンを利用者に使ってもらい、新機能とともにセキュリティアップデートも行われることになります。
これは、ブラウザベンダーとしては1つのバージョンだけを対象にしておけばよいので、メンテナンスコストも低くなりユーザーにより新しい機能を体験してもらうメリットもあります。
ユーザー側としては、バージョンアップが自動的に行われ、最新のバージョン=最もセキュリティリストの低い状態となるため、安心して利用できるようになります。
ホームページ制作側としては、最新のブラウザに対してのみ動作確認を行うだけでよくなるので、初期開発コストは下がると思います。しかし、バージョンアップすることで今まで動いていたものが動かなくなる危険性もあります。
このリスクを減らす為にバージョンに依存しそうなブラウザ固有のコーディングはできるだけ避け、HTML5などのWeb標準にしたがって作っておく必要がでてきます。
しかし一方、企業で標準ブラウザを設定している場合、頻繁にバージョンアップされることは管理部門からしては喜ばしいことではないかもしれません。
いずれにしても、バージョンを意識することなく安全で、高品質なブラウザを自分たちで選択して使っていかなければなりません。
Chrome OSのようなWeb OSが一般化されてくると、私たちはブラウザというもの自体を意識することがなくなってくるのかもしれません。
せっかくなので、ブラウザ別に旧バージョンのダウンロードリンクをまとめてみました。
Internet Explorer
Internet Explorer のダウンロード
ダウンロード可能なバージョン(Internet Explorer 9、Internet Explorer 8、Internet Explorer 7、Internet Explorer 6 Service Pack 1)
Firefox
Firefoxの旧バージョンダウンロード
ダウンロード可能なバージョン(Firefox3.6)
しかし、公式にリンクされているわけではありませんが、こちらのFTPサイトでFirefoxの全バージョンがダウンロードできるので、どうしても過去バージョンを試したい場合はなんとかなりそうです。
Chrome
Chromeのダウンロード
ダウンロード可能なバージョン(最新のみ)
あいにく、Chromeは旧バージョンのダウンロードができません。
Safari
Appleサポートダウンロード
Appleのサポートページで検索すると見つかります。例えば、Safari 3.2.3はこちらからダウンロードできます。
Opera
Operaアーカイブページ
ダウンロード可能なバージョン(3.21から11.10)
旧バージョンをインストールする場合は、セキュリティリスクがあることを理解した上で利用するようにしてください。